日記

日々の記録、雑文、文章の練習などです

大口内炎ができてわかったこと

ここ数年、私の文章離れが著しい。

曲がりなりにも言葉を扱う職業の一端にいるのに、大丈夫なのか。

SNSの普及で一億総ライター時代ともいえる今なのに! 圧倒的に昔より読まなくなった。単に紙離れとかではなくて、WEBの記事の文章なんかも妙に目が滑る。

これって老化現象なのかなんなのか。いや、お年寄りだって読む人は読むし、自分の問題なんだと思う。

仕事に関するもの以外の文章を読んだり書いたりしなくても、まあ別によくない?と何でも受け入れてしまう自分に甘い自分が脳内で開き直る。好奇心が減少しているのだろうか。

 

40歳にもなるとそりゃ若い頃とは違ってきて当然かもしれないけれど、あまりにも忘れっぽくなったし、ちょっと前のこともすごく昔のことも、記憶がぼんやりしている。

入ってくる情報がきめ細かい濾紙で濾されているかのように断片的にしか残ってないことが増えた。こわ。

記憶の記録、思考の整理のためにもアウトプットしておいた方がいいな〜と思い立ち、リハビリ的に文章を書いてみることにした。

 

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このブログは本当に思いつきで作ったので、URLの決め方も思いつき。

今人生最大の上顎火傷をしていて、ベロベロになった皮が剥け、傷口が剥き出しの状態で3日目を迎えたので「kounaien-itai」に決めた。

この大火傷は私のがっつきとつまらない見栄のせいでできたものだ。

 

その日何も食べてなかった私は、お腹ぺこぺこでエクセルシオールカフェに入ってなんか食べてから仕事をしようとしていた。矯正中でものを齧りにくいので、パン類以外…あっ、ハンバーグドリアとかそんなしっかりしたメニューがあるの?いいねいいね、こってりしたもの食べたい気分〜と意気揚々とオーダー、数分後私が座るテーブルカウンター席に運ばれてきた。

早速いきおいよくハンバーグとホワイトソースと雑穀米をバランスよくすくってほおばったその瞬間、地獄の業火のごとき温度が私の上顎を襲撃。エクセルシオール飯だと思って油断したけど、口から一旦避難させるべき摂氏だった。

しかし、他の店もそうであるようにテーブルカウンター席には透明のアクリル板の衝立がされてあるのだが、向かいに座るサラリーマンはPCのモニターを見ながら何かオンラインミーティングらしきことをしていた。絶対にその人に気づかれたくない。今見てこそいないが、私に派手な動きがあったら間違いなく気づかれてしまう!はずかしい!

なるべく表情筋を動かさないように、そしてこの食べ物別に熱くないし!という風を装って鬼の摂氏ドリアをパクパク食べすすめたのだった。

 

その数分後にはたちまち私の上顎の皮は膨れ上がり、べろんと剥けて、その皮を舌で触っては「はだしのゲン」(今話題ですね!)の指先から皮を引きずりながら歩く被爆者の絵を思い出していた。

 

そんな生上顎を持っている今、食べてみて悶絶したものを書き留めておく。

 

まずピーナッツチョコレート。チョコレート中毒の私はほぼ毎日ピーナッツチョコを食べているのだけれども、翌日食べたこれがとんでもなく痛かった。

派手に転けて皮がずる剥けになってほぼ生肉になっている膝をついて砂利道を前進しているようなものだもの。我ながらなんて的確で想像しやすくて怖い例え!

 

あとサラダもなかなかやばかった。キャベツの千切りとドレッシングによる生肉のいたぶり方がなかなか残酷。

 

それから梅干しとらっきょう酢で漬けた漬物。酸っぱいものなんて刺激でしかないのだから当然滲みるに決まっている。どのくらいな惨劇が起こるか試しに食べてみた。梅は完治するまで絶対無理、というハルマゲドンレベルの滲み。漬物は滲みて痛いのだけども、悶絶してるのだけども、汗をかいてるくらいなんだけども「今のほんと?」となぜか一枚、もう一枚と食べて病みつきになりかけてしまった。

めちゃくちゃ痛いだけで特に気持ちよさはないので試したい方は自己責任で。

 

こんな盛大な口内炎ができて、食欲減退して痩せちゃうかも!と喜んでいたけど上記のようなよくわからない好奇心でついついいつもよりものを食べてしまっている。

 

あ、あるね好奇心。減少してない。よかったです。